2015年6月24日水曜日

エグゼクティブ・デシジョン……限りなく透明に近いセガール

1996年/アメリカ
スチュアート・ベアード監督

あらすじ:
嘘だと言ってよセガール!!


※ネタバレしないと言いながら、だいたいお察しできてしまうと思います。注意。


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結構前の事ですが、海外ドラマに「LOST」ってありましたよね。面白くて結構見てました。途中で挫折してしまいましたが……。

「LOST」は冒頭で主人公たちの乗った飛行機が事故により墜落、謎の島にたどり着いてサバイバル生活を始める……というストーリーなわけですが、なぜこの「エグゼクティブ・デシジョン」で関係ないドラマの説明をしているかというと、この墜落した飛行機の航空会社「オーシャニック航空」が、今作でも出ているからです。
深い理由はこれと言ってなく、架空の航空会社として使いやすいネーミングってことなのかもしれませんが。
まあそんな些細な理由で興味を持って、この映画を見たわけです。

でね、この映画、スティーブンセガールが国内版パッケージだとダブル主演みたいな扱いを受けているんですね。(図参照)
当然そのつもりで、「沈黙のエグゼクティブ・デシジョン」みたいなつもりで観ていると、とんでもない裏切りにある映画なんです。
ネタバレになるので、観た時の私のリアルタイムの感想をダイジェストで表すと……


セガール!
セ・ガー・ル!セ・ガー・ル!

……セガール?
セガール……?

セガッ!?

セっ

セガーールーーーーーーー!!!!!!!
セガール!?セガール!?セガー……!セガール……!!


セガール……?

セガール……


……という感じです。伝わるのかなこれ。いや無理にでも伝わりましょう!がんばってください!(ゴリ押し)
ふんわりとした印象が伝わればそれでだいたいこの映画はいいと思っています。とにかく、その他の作品の傾向から、セガールがいつも通りに無双するだろうという客の考えを逆手に取ってミスリードを誘う狙いがあったんでしょうね。まんまとハマりました。

しかし日本の配給会社にはいささか悪意を感じます。国内版のパッケージは先ほどご覧になった通りですが、日本以外の海外版パッケージはこんな感じなんです。(右図参照)

……ね?ひどいでしょ?このパッケージを観ていたなら、セガールの事ゲスト出演かな?くらいには思えたかもしれません。国内版をよく見たらセガールの顔が半分バッサリ切り取られてるの。右側の鉄筋みたいな構造物の背景にはセガールの顔がないんですね。そんな……やっつけみたいにセガール切り貼りしてまで……。

最後までセガールの影を追ってしまい、正直ほぼストーリーがすっ飛んでいる部分は否めません。
逆に言えば脇役のセガールって凄く珍しいと思うんですね。そういう意味で、使い捨てされるセガールという貴重な映画としておすすめです。







この作品にはハル・ベリーが出ています。ハル・ベリーってとってもチャーミングですよね。美人と言うよりは(もちろん美人なんだけど)、チャーミングというイメージ。
CAとしてハイジャックされた飛行機に乗り合わせているのですが(今まともに作品内容に触れた気がする)、彼女が分からないなりに救出作戦に協力してくれることで話が動き出すという、かなり重要なキーパーソンになっています。まあそんなことはどうでもいい。がんばるハル・ベリーかわいい。

先ほど触れましたオーシャニック航空ですが、この映画に使われた飛行機が飛んでいる映像は様々なドラマなどに素材として使われているそうです。そうやって映像を使いまわすことで予算を節約させているんだとか?
おかげで海外ドラマには架空の航空会社「オーシャニック航空」がよく登場していたらしいです。今はさすがに使われていないのかな?
なかなか興味深いですね。


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