2015年7月6日月曜日

チャーリーとチョコレート工場……ティム少年がティム青年になるとき

2005年/アメリカ
ティム・バートン監督

あらすじ:
ティム・バートンが一皮むけました。


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純粋な作品のあらすじとしては、かすってもいない紹介ですが、この作品についてはこの一言に尽きると思います私。
ティム・バートンとジョニー・デップと言えば私の大好物×2です。当時5回ほど劇場に足を運んでこの映画を観ました。とても良かった。ティム・バートンはこの後も素敵な作品を生み出していますが、この作品は私の中でしばらく好きな映画1位に君臨していた作品です。
ティム・バートンってすごく、フリークスを描くことが多いですよね。奇抜すぎて虐げられているもの、世の中からはみ出してしまっているもの。シザー・ハンズなんかはその最たるものだし、ティム版バットマンは、バットマンよりもジョーカーに視点があっていました。彼らがなぜフリークスになり、何を考えているのか、その悲哀を描き出すことに執着しているものが多かったように思います。それってティム・バートン自体が鬱屈とした少年時代を過ごしたあらわれなんではないでしょうかね。彼が少年時代変わり者で世間からはみ出て生きていたっていう話はどこかで見聞きしたことがある…はず。きちんと記憶していないのであいまいな情報ですが…。どこで見たんだっけなあ?

今回紹介するこれも、序盤は鬼才ウィリー・ウォンカがいかに奇人かと言うところから始まりますが、この作品が他と一線を画すのはメインのテーマに「親との和解」が隠されているところだと思うんですね。先ほどの2作品に親は存在しません。シザー・ハンズは冒頭で育ての親が亡くなるし、ジョーカーに至っては、親……?親から生まれたのかあれ……?
彼らがこじれてしまった理由は描かれても、そのルーツが親まで遡ることはありませんでしたが、今回は親まで遡っているんですね。これはティム少年の心が何によって浄化されるのか、その答えがこれだったのではないかな、と。彼はこの時期ヘレナ・ボナム・カーターとの間に子供をもうけて父親になっております。親になった時、本当に欲しかったものがみえて、子ども時代のわだかまりを引きずったまま大人になったウォンカが救われるお話を描いたのではないかなと思いました。この後に作られた映画「ビッグ・フィッシュ」はもっとダイレクトに親と和解する話ですしね。あれは大号泣した……けどそれはまた次の機会に。

クリストファー・リーはつい先日亡くなってしまいましたね。とても素晴らしい俳優でした。この作品でも、酷く不器用な親の役がとても輝いていました。抱きしめ方を知らない親、抱きしめられ方を知らない子供のぎこちなさ、ぎこちなさから伝わる切なさ。言葉がなくても、このシーンにはいろんな思いがあふれています。

この作品を見た後、旧作の「夢のチョコレート工場(1971)」と原作本を読んでみたのですが、ティム版は案外原作に忠実だったのですね。旧作版は工場内がメインになっているのでウォンカの父親などは出てきません。旧作版、すんごいカルト臭がするんだよね。なんていうか、フリークスが本当フリークスって感じで、見てはいけないものを見てしまったような。その点ティム・バートン版はすんごいカラッとしてるよね。みんな生き生きしてるし、どんな姿でも、どんな姿になっても、きっとこの世界はすべて受け入れるんだろうっていう安心感がある。だけど旧作版ってなんか、工場内の人は工場でしか生きられないんだろうな…って感じが凄い出てて、ふおお……てなりました。ウォンカもなんか怖いし。一部には人気高いらしいね。
それはそれとして、ウンパ・ルンパが凄いんだ。ティム版は一人の役者さんがウンパ・ルンパ全員を演じたけども、旧作は身長の低い人を集めてきて撮影したみたいです。みんな同じ顔だし、同じ身長だし、そのこだわりはすごい。
この作品ってウォンカとウンパ・ルンパたちが楽しく過ごしながらお菓子を作ってるっていうのすごく大事だと思うんです。世間一般では理解を得られない人間と、不思議な人種が、何に縛られることもなく、大好きなお菓子を作りながら、歌い踊って過ごしている、というのが、作中の子供たちと、私たちを魅了する要因の一つだと思うので、ティム版はそこがすごくいいですね。これ以上楽しそうなことってなさそうだもの。

ティム作品とジョニー・デップ作品については好きなものが沢山あります……追々、ちょい出ししていこうと思っておりますが、私の暑苦しい思いがあまりはみ出ないようにしなくては。

全然関係ない話ですが、先日「セッション」を観てて主人公のライバルになる人がどっかですごい見たことある…すごい誰かに似てる……って思ってたんだけど、分かった。チャリチョコのお父さん役の人だ……と思って並べてみたら面白いほど似てなかった。あっれーー!?
(左:チャリチョコのお父さんことノア・テイラー/右:セッションのライバルことネイト・ラング)
ノア・テイラーのほうが断然美男子だったわ…って、え!!調べてたらノアさん「オール・ユー・ニード・イズ・キル」出てたの!!気づいてなかったことにショックだわ……!


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