2015年7月27日月曜日

フォーン・ブース……これは良い困り眉映画

2002年/アメリカ
ジョエル・シュマッカー監督


あらすじ:
コリン・ファレルが己の眉毛を最大限に活かして困ってます。


********************


ワンシチュエーションものです。私ワンシチュエーションものって好きなんですよね。なんででしょうね?なんか、「ワンシチュエーションものは場面転換が無いためダレがちだがこの映画は面白い」とか言う紹介文をよく見かけると思うんですけど、その「ダレがちのワンシチュエーション映画」というものを私あんまり観た覚えがないんですよね。あるのか?そんなの。
ワンシチュエーションものは「場面転換がないからダレがち」っていうのが制作側が作る前からわかってる事なので、普通の映画よりも工夫するよう、すごく神経質に作ってると思うんですよね。大金はたいて作られた下手な長編大作よりも観て失敗したって思うことが少ない気がする……けども。どうなんでしょう。まだまだ映画界は広いから、一概には言えませんけどもね。私の好きなシチュエーション映画は、たくさんありますけども、邦画なら「キサラギ」で洋画なら「キューブ」ですかね。

パッケージで見てるとなんかコリン・ファレルって伊藤英明にちょっと似てるな。
実際のところはすごいいい困り眉俳優だと思うんです。私の中に「困り眉俳優」というジャンルがありまして、作品や演技を越えてなぜかいつも気になってしまう俳優がいるんですよね。コリン・ファレルはそんな私が決めた「三大困り眉俳優」の中の一人です。ちなみにもう二人はラッセル・クロウとシャイア・ラブーフな。
左の画像もなかなかいい困り眉してるよね。なんか卑怯なくらい困ってる顔してるよね。なんだかそれだけでちょっとおかしいっていうのが引っかかってしまうんだろうなあ。困ってない時でも困った顔してるのが面白いし、困った状況で困った顔してんのもなおさら面白いし、出落ちにちょっと近いです。ずるいよ。
このコリン・ファレルは本当に困ってるんだけど、いっつも困った顔してるから「またまたー演技なんでしょ?」とか言いたくなる。ずるいよ。
良い演技してるのに困り眉が純粋な映画鑑賞の邪魔をしてるとも言える。

フォレスト・ウィテカーも良い俳優ですよね。気づくとよく「善良な黒人」の役で出ている気がする。この人は裏表のない善い人間という役をよくやるなーって印象です。なんででしょうね。
サミュエル・L・ジャクソンとかローレンス・フィッシュバーンとかは悪い黒人役すごく合う気がするけど、この人はあんまり想像できない。

映画作品自体は、オチが先にありきだったんだろうなあと言う感じであまりにも「動機とかはまあどうでも良いじゃない!意外だったでしょ?」感があふれていて「あまり客をなめるなよ…」という気もしないでもないんですが、確かに意外ではあります。ありますが、パッケージのキャスト一覧でもう犯人分かるって言うかね。私が「おっ、あの人でてる」って注目してしまったっていうのもあると思うんですけど。監督もキャスティングの意外性を狙ったらしいんですけど。それならそれなりに理由づけしてよ。ワンシチュエーション映画の「キューブ」とかはさ、なんでそんな部屋を用意したのかなんてことは問題ではないんだなっていう作り方をしてるわけですが、「犯人の動機は問題ではないんだな」と思わせたいならそういう作り方をするべきだなーと思います。これではただ作りこみが甘いだけではないかと。思ってしまいました。ちょっと辛口になってしまった。

それ以外の人の動きや心理戦などは面白かったです。それだけにね、ラスト丁寧に作ってほしかったなあって、残念に思うんですよね。コリン・ファレルは思う存分困ってるのでそれだけでも見る価値ありだと思いますので、私のような困り眉マニアにはイチオシです。
いるのかなあそんな人。でも本当だよ。


※今までタイトルでラベル作成していたんですが、これキリないな…と思ったんで私の独断でジャンル分けにちょいちょい変更していこうと思います。
今までのもちょっとずつラベル変更していく予定です。


にほんブログ村 映画ブログへ 
↑励みになります!よろしくお願いします!


 

0 件のコメント:

コメントを投稿